Artisans & More

2025/07/19 10:00

「野生と野菜が出会うとき」

ジビエのソーセージと聞いて、まず思い浮かぶのは、パンチのある脂と強いスパイス。
だが、猪野菜ソーセージは、その定義から静かに逸脱する。
主役は、千葉県産の天然猪。
くるみと季節の野菜が添えられ、スモークも塩も控えめ。
焼けば野趣が立ちのぼり、噛めば旨みがじわりと湧く。
「これは、自然を食べている」。
そんな実感が、口の中でゆっくりと形をとっていく。

噛みしめる肉に、野菜が重なる音

このソーセージには、過剰な演出がない。
塩味もやさしく、スパイスも響きすぎない。
だが、一口ごとに食材の声が違う。
猪肉は力強く、それでいて脂が澄んでいる。
そこにくるみの歯ごたえ、季節野菜の香りが折り重なり、静かな多重奏のような味わいが生まれる。
まるで“山の朝食”。
目覚めたての森に、一杯の湯気と香りを立てるような——そんな一本。

滋味という贅沢、日常という舞台

無添加、天然、ジビエ、地方食材——
多くの言葉を並べることはできるが、
この猪野菜ソーセージが本当に語っているのは、「丁寧な食欲」かもしれない。
ただ焼くだけで、日常が少しだけ変わる。
そして、何かと比べる必要もない満足感が残る。
それは、豪勢ではないけれど、確かに豊かな時間の記憶。

Artisan NIPPONのこだわり

木更津の山で出会った命を、ただ“おいしい”で終わらせない。
その肉にふさわしいかたちを探し続ける職人・岡田修が、技と時間と対話を重ねて、ようやく差し出す一皿。
私たちArtisan NIPPONは、その皿に宿った風土と手仕事の温度を、言葉とともにお届けします。
ここにあるのは、ただの食材の話ではなく、生きものと人が静かに向き合うための物語です。

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