Artisans & More

2025/08/16 10:00

「緑をまとった肉は、美味しくて静かだった」 おうちでジビエVol.6

揚げ物は、うるさい——というイメージがある。ジュワッと音がして、油が跳ねて、キッチンが騒がしくなる。でも、今日の揚げ物は静かだった。110℃の低温でじんわり火を入れた猪のポルペッティ。淡い湯気のなかで、...

2025/08/09 10:42

「塩もソースもいらない日」 おうちでジビエVol.5

冷蔵庫にあるのは、猪ミンチとパスタだけ。あとはオリーブオイルと、ほんの少しのイタリアンパセリ。——そんな日も、悪くない。粗挽きのイノシシミンチを、フライパンでほぐしながら焼いていくと、油がゆっくりと...

2025/08/09 10:00

「オレンジのかたちをした、野生のおやつ」 おうちでジビエVol.4

「アランチーニって知ってる?」と誰かに聞かれて、あぁ、あのライスコロッケでしょ、と答えたけれど。今日、自分でつくってみて思った。——これは“おやつ”じゃない、ちょっとした事件だ。猪ミンチで炊いたサフラ...

2025/08/09 10:00

“捨てられないおいしさ”を届けたい。

おいしさまで、あと一歩だった。——「捨てられるジビエ」が語りかけるもの鹿が一頭、静かに倒れた。だがその命は、誰の口にも届かない。肉は汚れ、処理施設には受け入れてもらえず、そのまま廃棄となる。撃ち抜か...

2025/08/02 10:00

「ピザじゃないけど、ピザみたいな夜」 おうちでジビエVol.3

なんとなくピザ風にしてみた。冷蔵庫の片隅にトルティーヤの残りがあったから。でも、そこに乗せたのは、トマトソースでもベーコンでもなく——「圧力調理で柔らかさを極めた鹿スネ肉」。チーズをのせて、ローズマ...

2025/07/26 10:00

幻の赤身、記憶の味──キョンのグランメール

「静けさに宿る、幻の肉」キョン——それはジビエの世界でも、なかなかお目にかかれない存在だ。千葉のごく一部にのみ生息する、この小さな鹿のような動物は、繊細でクセがなく、どこか優雅な気配をまとっている。...

2025/07/19 10:00

自然と調和する一本──猪野菜生ソーセージの静かな多重奏

「野生と野菜が出会うとき」ジビエのソーセージと聞いて、まず思い浮かぶのは、パンチのある脂と強いスパイス。だが、猪野菜ソーセージは、その定義から静かに逸脱する。主役は、千葉県産の天然猪。くるみと季節...

2025/07/17 22:09

似て非なる、もうひとつの肉——猪肉という目覚め

冷蔵庫を開けて、いつも通り豚肉を手に取る。でも、その日ふと思ったのです。——猪肉って、どんな味だったっけ?似ている。確かに。見た目も、用途も。でも、似ているからこそ見落とされていた“違い”があるのかも...

2025/07/16 23:32

ギフトと贈り物のあいだにある、ちいさな魔法のようなもの

贈り物とギフトって、同じものを指してるはずなのに、どこか違う。たとえば「お中元」は“贈り物”だけど、「ギフトセット」は“ギフト”だし。「おばあちゃんからの贈り物」は胸の奥がきゅっとなるけれど、「ギフト...

2025/07/12 10:00

「パッケリを茹でる音が、週末のベルになった」 おうちでジビエVol.2

「パッケリを茹でる音が、週末のベルになった」誰にも予定を入れなかった土曜日。目覚ましも鳴らさず、コーヒーだけ淹れて、しばらくソファでぼんやりする。——あ、そうだ。今日は“あれ”を作ろう。猪ポルペッティ...

2025/07/05 10:00

鹿や猪とどう向き合うか——農作物被害とジビエという一つの答え

——農作物被害と、命をいただくという選択肢朝、畑に向かう道すがら、耳をすますと——カサリ、と草を踏む音。鹿だ。昨晩、柵の隙間を見つけて入り込んだのだろう。大切に育てたトマトが、もぎたてのように食い散ら...

2025/07/02 10:00

野性の輪郭をなぞる、木更津の猪肉のテリーヌ

「野性は、なめらかに変換されることもある。」猪肉と聞いて、想像するのは、粗野な山の力かもしれない。しかしこのテリーヌは、その先入観を裏切る。一見、上品な前菜。けれど中には、風土と生命の輪郭がしっか...

2025/06/28 10:00

火を入れる前から、美しい——鹿スネ肉という静物

火を入れる前から、美しい——鹿スネ肉という静物冷凍庫の中に、美術館があった。そう思わせるほどに、この鹿スネ肉は整っている。透明なパッケージの向こうに見えるのは、しっとりと濃い赤身、透きとおる筋の光沢...

2025/06/21 10:00

「ワイングラスひとつで、舞台は変わる」

冷蔵庫の奥から、鹿のスネ肉を取り出したとき、自分のことをちょっとだけ“できる大人”のように思えた。もちろん、ただの平日だ。仕事も疲れたし、洗濯物もまだ干しっぱなし。でも、今日は赤ワインを開けると決め...

2025/06/14 10:00

燻製香る天然猪のベーコン──脂に刻まれた四季と技

「その脂に、季節が宿る。」猪のベーコン、と聞いて、どんな味を想像するだろう。がっしりとした肉塊、荒々しい獣の香り。あるいは、どこか土臭さの残る素朴な保存食——。だが、Artisan岡田修が手がけるこのベーコ...

Artisans & Moreトップへ
Copyright © ジビエイノシシ肉鹿肉希少食材のギフト専門店|Artisan NIPPON 公式サイト. All Rights Reserved.