Artisans & More

2025/09/13 10:00

——プロのための、猪という選択肢

厨房で、火を入れながら考えていた。
「この肉の向こうには、どんな風が吹いていただろう」って。
野生の猪は、風のにおいがする。
それは比喩でもロマンでもなくて、たとえば噛んだときに鼻へ抜ける、乾いた草の香りや、
遠くで何かが擦れるような、あの複雑な香ばしさのことだ。
この【For PRO】粗挽き超肉感ミンチを使うと、そんな風景まで、ひょいと現れてくる。
どんなソースを合わせても、どんな火入れでも、ちゃんと「山」がいる。

——ジビエの野生を、ミンチで手懐ける

猪肉というと、クセが強いとか、扱いが難しいとか、そんな先入観がつきものだ。
でもこのミンチは違う。いや、正確にいえば「違わせてくれる」。

熟練のジビエシャルキュティエが、千葉県産のウデとモモをベースに、
猪肉の弾力と旨味を引き出す最適解として“6mmの粗挽き”にたどりついたという。
その噛みごたえは、単なる“歯ごたえ”じゃない。
肉が語る自己紹介のような密度がある。

さらに、塩と香辛料の加減が絶妙だ。
攻めすぎず、控えすぎず。
料理人が「味を決める」余白がちゃんと残されているのも、うれしい設計だ。

“料理人の右腕”としてのミンチ

たとえば——
・猪バーガーに仕立てれば、パンに負けないワイルドな主張。
・焼き団子にして山椒をふれば、一杯目の日本酒が止まらなくなる。
・パスタに和えれば、ラグーソースが都会の胃袋を狩猟解禁にする。

しかもこれは、ノングルテン仕様で無添加。
卵と豚脂でしっかりと旨味を支え、保存料には頼っていない。
“自然の味”を信じる料理人の背中を、そっと押す素材だ。
しかも、冷凍で1kg×2パックの業務用包装。
必要な分だけ解凍して、仕込みにムダがない。
冷凍庫の“常連枠”に、つい加えたくなる存在感だ。

——プロにこそ、野性を委ねたい。

料理とは、素材の記憶を食べることだ。
この猪のミンチには、畑を横切った足跡や、冬の霧や、
木の根元で聞いた鳥の声までもが詰まっているように思える。
それは、豚や牛にはない“野性の余白”。
調理するたびに、料理人に問いかけてくる。

——おまえは、この肉のどこまでを引き出せる?

そう言われている気がして、背筋が伸びる。
食べるだけじゃない。
使うことで、自分の料理に“野生”を吹き込む。
それが、このミンチがプロ向けである理由なのだ。

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