Artisans & More

2025/09/20 10:00

カルボナーラは、気分がいい日に作る料理だと思っていた。

でも最近、それがちょっと変わった。

気分が沈んでいる日も、疲れている日も、
“焦らず、混ぜすぎず、火を入れすぎず”というルールだけ守れば、
ちゃんとおいしく仕上がる。
それはちょっと、人生みたいでよかった。

この日は、猪のベーコンを使った。

しっかりした脂と香りがあって、
フライパンでじんわり炒めるだけで、
部屋が一気に“狩猟解禁”になる。

白ワインを注ぎ、アルコールを飛ばす。
それがソースの土台になる。
チーズと卵は、あらかじめボウルで混ぜておく。

茹でたリングイネをソースと合わせてから、
全卵チーズ液をそっと流し込む。

火を止めたフライパンで、余熱だけでなじませる。

無理やり仕上げず、やさしく混ぜ、柔らかく煽り、焦らない。
「お前のタイミングを、信じてる」みたいな料理だ。

仕上げに黒胡椒をがりがり挽いて、パルミジャーノをたっぷり。
それだけで、外食より少し幸せな時間が始まる。

“いつものカルボナーラ”が、
今日はちょっとだけ特別に感じたのは、
たぶん、猪ベーコンのせいだと思う。
いや、きっと、それだけじゃない。

◆Cooking note
猪ベーコンの全卵カルボナーラ|使用ジビエ:脂の旨みが香り立つ 猪ベーコン
Ingredients(材料)
猪ベーコン
パルミジャーノ
卵(全卵)
リングイネ(またはスパゲッティ)
オリーブオイル
黒胡椒
白ワイン

◆Steps(手順)
フライパンにオリーブオイルをひき、猪ベーコンをじっくり炒める
白ワインを加えアルコールを飛ばし、ソースにする
別のボウルで全卵とパルミジャーノを混ぜておく
茹でたパスタをソースと合わせた後、火を止めて卵液を加える
混ぜすぎず、余熱でとろりとソース化させる
黒胡椒とパルミジャーノをふって完成
※温度を上げすぎると卵が“炒り卵”になるので注意。

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