Artisans & More

2026/02/25 00:00

ジビエって、もちろん味がうまい。
でも僕は、ときどき思うんです。
ジビエの“うまさ”って、味だけじゃ説明できないって。

たとえば——「一蘭」のラーメン、知ってます?
個室みたいな席に通されて、目の前に“物語”が置かれて、
読んでるうちに、気づくと心がちょっとその世界に入っていく。
で、ラーメンが出てきたとき、
もうラーメンを食べてるというより、ストーリーをすすってる感じになる。

あれ、うまい理由の一部だと思うんです。
(もちろん単純に、麺もスープも、ちゃんとうまいんだけど。)

ジビエは「背景の味」が濃い

ジビエも、似ている。
肉の味だけじゃなくて、肉の背景の味が濃い

山の気配。
季節の匂い。
獲った人の息づかい。
山から下ろす苦労。
加工処理施設での手さばき。
温度、時間、衛生、そして“丁寧さ”。

そういうものが、うっすらじゃなく、わりとがっつり味に混ざってくる。
噛んでるのは肉なのに、
どこかで「人の仕事」を噛んでいる感じがする。

漁師の魚がうまいのと、同じ種類の魔法

魚って、漁師さんの顔が見えると急にうまく感じることがある。
“締め”の話を聞いたり、海の話を聞いたり。
あれは気のせいじゃなくて、
食べ手の感覚が、背景込みで開くからだと思う。

ジビエも同じ。
猟師さんの仕事があり、
処理施設の職人さんの仕事がある。
それを知ると、肉の一切れが“食材”から“作品”になる。

だからジビエは、
「味がいい」だけじゃなくて
食べたあとに、なぜか記憶に残る

ジビエは“物語を食べる肉”だ

結局、僕が言いたいのはこれ。
ジビエは、肉そのものの味ももちろんうまい。
でもそれ以上に、
背景がそのまま旨みになる肉なんです。

山と人と手間と時間。
その全部が、ひと口に折り重なってくる。

だから僕は、ジビエをこう呼びたい。
“物語を食べる肉”。

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