2025/09/20 10:00
カルボナーラは、気分がいい日に作る料理だと思っていた。でも最近、それがちょっと変わった。気分が沈んでいる日も、疲れている日も、“焦らず、混ぜすぎず、火を入れすぎず”というルールだけ守れば、ちゃんとお...
2025/09/13 10:00
——プロのための、猪という選択肢厨房で、火を入れながら考えていた。「この肉の向こうには、どんな風が吹いていただろう」って。野生の猪は、風のにおいがする。それは比喩でもロマンでもなくて、たとえば噛んだ...
2025/09/06 08:58
「赤身という美学」鹿肉の赤身は、他のどの肉とも違う。派手さや脂の濃厚さではなく、静かな気品と張りつめた美しさで勝負している。千葉県産の天然鹿を使った「鹿野菜ソーセージ」も、その哲学に忠実だ。色合い...
2025/08/16 10:00
揚げ物は、うるさい——というイメージがある。ジュワッと音がして、油が跳ねて、キッチンが騒がしくなる。でも、今日の揚げ物は静かだった。110℃の低温でじんわり火を入れた猪のポルペッティ。淡い湯気のなかで、...
2025/08/09 10:42
冷蔵庫にあるのは、猪ミンチとパスタだけ。あとはオリーブオイルと、ほんの少しのイタリアンパセリ。——そんな日も、悪くない。粗挽きのイノシシミンチを、フライパンでほぐしながら焼いていくと、油がゆっくりと...
2025/08/09 10:00
「アランチーニって知ってる?」と誰かに聞かれて、あぁ、あのライスコロッケでしょ、と答えたけれど。今日、自分でつくってみて思った。——これは“おやつ”じゃない、ちょっとした事件だ。猪ミンチで炊いたサフラ...
2025/08/09 10:00
おいしさまで、あと一歩だった。——「捨てられるジビエ」が語りかけるもの鹿が一頭、静かに倒れた。だがその命は、誰の口にも届かない。肉は汚れ、処理施設には受け入れてもらえず、そのまま廃棄となる。撃ち抜か...
2025/08/02 10:00
なんとなくピザ風にしてみた。冷蔵庫の片隅にトルティーヤの残りがあったから。でも、そこに乗せたのは、トマトソースでもベーコンでもなく——「圧力調理で柔らかさを極めた鹿スネ肉」。チーズをのせて、ローズマ...
2025/07/26 10:00
「静けさに宿る、幻の肉」キョン——それはジビエの世界でも、なかなかお目にかかれない存在だ。千葉のごく一部にのみ生息する、この小さな鹿のような動物は、繊細でクセがなく、どこか優雅な気配をまとっている。...
2025/07/19 10:00
「野生と野菜が出会うとき」ジビエのソーセージと聞いて、まず思い浮かぶのは、パンチのある脂と強いスパイス。だが、猪野菜ソーセージは、その定義から静かに逸脱する。主役は、千葉県産の天然猪。くるみと季節...
2025/07/17 22:09
冷蔵庫を開けて、いつも通り豚肉を手に取る。でも、その日ふと思ったのです。——猪肉って、どんな味だったっけ?似ている。確かに。見た目も、用途も。でも、似ているからこそ見落とされていた“違い”があるのかも...
2025/07/16 23:32
贈り物とギフトって、同じものを指してるはずなのに、どこか違う。たとえば「お中元」は“贈り物”だけど、「ギフトセット」は“ギフト”だし。「おばあちゃんからの贈り物」は胸の奥がきゅっとなるけれど、「ギフト...
2025/07/12 10:00
「パッケリを茹でる音が、週末のベルになった」誰にも予定を入れなかった土曜日。目覚ましも鳴らさず、コーヒーだけ淹れて、しばらくソファでぼんやりする。——あ、そうだ。今日は“あれ”を作ろう。猪ポルペッティ...
2025/07/05 10:00
——農作物被害と、命をいただくという選択肢朝、畑に向かう道すがら、耳をすますと——カサリ、と草を踏む音。鹿だ。昨晩、柵の隙間を見つけて入り込んだのだろう。大切に育てたトマトが、もぎたてのように食い散ら...
2025/07/02 10:00
「野性は、なめらかに変換されることもある。」猪肉と聞いて、想像するのは、粗野な山の力かもしれない。しかしこのテリーヌは、その先入観を裏切る。一見、上品な前菜。けれど中には、風土と生命の輪郭がしっか...















